「もうやめてもいいのでは」 神戸ルミナリエに見直し論

阪神淡路大震災の追悼イベントとして始まった神戸のルミナリエですが、最近では集客率もあまり見込めず、商店街からも営業時間を短縮しなければならないなどの苦情が出ているようです。当初よりも規模が大きくなり、年々パワーアップしているようですが、それに見合った集客があれば住民たちも納得いくかもしれませんね。しかし一度も見たことがないので、一度は見に行きたいものです。忘れてはいけない震災の出来事を、これを見て思い出す人もいるのでしょう。

11日閉幕した神戸ルミナリエ。阪神淡路大震災の犠牲者を追悼するイベントとして始まりましたが、当初とはかなり姿が変わってきています。来場者も減り続けていて、地元の商店からは「もうやめてもいいのでは」という声まで出始めました。

1995年、阪神淡路大震災の犠牲者への鎮魂と復興への願いを込めて始まった「神戸ルミナリエ」。今年も10日間にわたって開催されましたが、街の様子は以前とはかなり違った雰囲気になっていました。

「JR元町駅の駅前です。ルミナリエの会場はまだ先なんですが、ここから交通規制が始まります。DJポリスのような車も出ています」(神崎智大記者リポート)

多数の警察官が出動するものものしい雰囲気。会場は旧居留地の仲町通りから東遊園地にかけて。ですが最寄りの三ノ宮駅から会場に行くことはできず、離れた元町駅から向かうよう指示されます。

「会場に向かう道は一方通行になっていて、道の両側にはバリケードがあります。この道の外には出られないようになってるんですね」(神崎智大記者リポート)

歩くこと10分。会場に近い大丸の前までやって来ましたが、来場者たちはなぜかここでUターンします。

「ルミナリエの会場はこちらの方角なんですが、人の流れはここでUターンしていきます。交通規制のためにかなり回り道をしないと、会場まではたどり着けなくなっています」(神崎智大記者リポート)

将棋倒しなどの事故を防ぐため、会場までは指示に従いながら1.4kmも歩く必要があります。混雑時は1時間以上かかることもあり途中で寄り道したくなりますが…

「神戸らしいファッションの店が並んでいますが、ここにもバリケードがありますから、ルミナリエに来たお客さんが店に入ることはできません」(神崎智大記者リポート)

交通規制の影響でほとんど人通りがなくなった道も。商店への影響は大きそうです。いよいよ会場に到着。LEDとなった電飾は輝きを増していますが、かつて350mあったライトアップは190メートルまで短くなってしまいました。

ルミナリエの来場者数は最盛期には500万人を超えていましたが、今年は約325万人と第1回をのぞいて過去最低となり、企業からの協賛金も当初の半分以下まで落ち込んでいます。財政難のため開催期間も年々縮小。毎年のように存続ピンチが叫ばれるようになり、地元からはこんな声まで出始めました。

「ルミナリエが始まると、もう営業はあまりできなくなる。ひどいときは商店街の半分くらい店閉めてましたよ、夕方になったら」(神戸元町商店街連合会 蓮池國男会長)

入り口が交通規制にかかり、バリケードでふさがれてしまう元町商店街。会長の蓮池さんはイベントの意味を再確認すべきだと話します。

「最初からそんな大きいイベントにしなくても良かったと思う、鎮魂という意味でやるのであれば。それをガーンってやったもんやから段々それができなくなって、どんどん距離も短くなってる状態。中途半端にするんやったら、もうええんちゃうかな。僕はそういう気がしますね」(神戸元町商店街連合会 蓮池國男会長)

神戸市のアンケート調査でも「震災を語り継ぐ役割を果たしている」と考える人は6割を切っています。

「毎年毎年やってるんで、何回も行かなくてもいいかなって思ってる人もいると思う」(来場者)

「毎年もしかしたら来年終わるかもって噂を聞きますので…だからこそ毎年来ようって感じですね」

「地震のときは西宮に住んでいて、実際に被災したので、続けてほしいと思います」

ルミナリエの主催者は今後の実施について「来年4月に判断します」とコメントしています。

シェアする

フォローする