<医療>実に4割が偽物 ネット“個人輸入”のED治療薬

EDで悩んでいる人はどのくらいいるのでしょうか。意外と私たちが考えているよりも悩んでいる人が多いのかもしれません。人に言えないことだからこそネットで調べた薬を当てにして購入していると思いますが、その薬の約4割が偽物かも知れないという事で許せませんね。人の弱みに付け込んだ悪徳商法と一緒です。しかし本当に治療したいのであれば、やはり信用できるショップもしくは医療機関で相談した方がいいかもしれません。自分だけの問題でなく、最終的にはパートナーとの問題にも発展してくるので、後回しにせず早い治療をお勧めします。

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インターネットで入手したED(勃起不全)治療薬の約4割が偽造品--。こんな結果が、ED治療薬を製造・販売する製薬会社4社の調査で分かった。中には国内外問わず正規品では存在しない有効成分量をうたうものや、成分分析の結果、複数種類の不純物が含まれている偽造品も見つかったという。専門家は「ネットを通じて入手した偽造品で、健康被害起こすリスクは非常に高い」と警鐘を鳴らしている。【医療プレミア編集部】

◇日本では約4割、タイでは約半数が偽造品

調査は2016年3~8月、偽造医薬品の実態把握を目的に、商品名「バイアグラ」を販売するファイザー、「レビトラ」を販売するバイエル薬品、「シアリス」を販売する日本新薬と日本イーライリリーの4社が合同で実施した。同様の調査は09年に続き2回目という。日本とタイの調査会社に依頼し、バイアグラ、レビトラ、シアリスを扱っている日本人向け個人輸入代行業者の計30のインターネットサイトから、1サイトごとに各ブランド1サンプル(合計90サンプル)を目標に購入。一部、発注しても届かないものもあった。各社で各ブランドの真贋(しんがん)の鑑定と、含有成分の分析を行った。

タイでは、日本人が偽造医薬品を販売したとして起訴されたり、タイから偽造品を日本に輸入して摘発されたりする事件が発覚しており、タイで偽造ED治療薬を購入する日本人も多いとされている。今回、調査で発注したサイトは全て日本語で作成され、振込先も日本になっていた。タイ側の調査員はタイを訪問中の日本人を装い、タイ国内の住所で製品を受け取った。

◇09年より減少するも、依然多い偽造品

調査の結果、日本で発注し、受け取った分(サンプル数45)のうち、35.6%が偽造品、タイでの発注、受け取り分(同25)は48%が偽造品だった。双方を合わせると40%が偽造品だったことになる。

09年の前回調査では、日本発注分(同94)の43.6%、タイ発注分(同90)の67.8%が偽造品で、合わせて55.4%が偽造品だった。今回、09年より減少しているものの、依然多くの偽造品がネット上に流通している実態が明らかになった。

◇複数の不純物が含まれているものも

ED治療薬は調査を行った4社による先発品のほか、後発品メーカーによる正規の後発医薬品(ジェネリック医薬品)も存在する。今回、確認された偽造品の多くは先発品に外見が酷似しており、個人輸入代行サイトでは「本物」「海外製のジェネリック医薬品」などと偽って表示、販売されていた。偽造品の中には、バイアグラの国内で認可されていない有効成分量100ミリグラムの錠剤、正規品では国内外問わず存在しない300ミリグラムの錠剤があった。レビトラでも本来存在しないカプセル錠や100ミリグラム錠剤、シアリスでも同様の50ミリグラム錠剤、100ミリグラム錠剤が見つかった。成分を詳しく調べると、有効成分量の超過、不足、複数の不純物が含まれているものが確認された。

◇実際にネットで購入したED治療薬で不調の訴えも

昭和大学藤が丘病院泌尿器科の佐々木春明教授は「各社に寄せられた有害事象報告からも、インターネットで購入したED治療薬で体の変調を訴える情報が散見された。ネットを通じてこうした偽造品を入手するリスクは非常に高く、健康被害を危惧している。EDは、糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病や肥満、ストレス、うつが原因となって発症する場合が少なくないため、医療機関で医師に相談してほしい」と話している。

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