〈医療大麻〉米28州で合法に、推進派医師の言い分は

海外では医療用で認められたマリファナがごく当たり前のように存在します。そのせいか一般市民の間でもマリファナは手に入れやすい薬物と言えるでしょう。合法とはいってもそれだけ簡単に手に入ってしまう存在なので、医療目的以外で使用する者も出てくるというわけです。映画で見ていても海外の人はタバコを吸うような感覚でマリファナを吸っていますね。もしもそれが本当なのであれば、日本で医療用にマリファナを合法化するのに賛成派できません。おなじように医療目的以外で使用する者が増え、幻覚や幻聴などの副作用が原因で起きる事故や事件も増えるでしょう。

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医療大麻が過半数の州で合法に、嗜好大麻はカリフォルニアでも合法化
〈医療大麻〉米28州で合法に、推進派医師の言い分は
医療大麻推進派のボニ・ゴールドスタイン医師拡大写真
ブレグジット(英国のEU離脱)に続いて、世界をよもやと唸らせたアメリカ大統領選。2016年11月8日、大統領選と同時にアメリカ9州で“ある住民投票”が実施された。テーマはマリファナ(大麻)。各地の住民が、医療目的、あるいは嗜好目的のマリファナの可否を判断したのである。結果は、〈医療用マリファナ〉を4州が、嗜好用マリファナを3州が可決(※)。これでアメリカでは、従来から合法だった地域を含む28州とワシントンD.C.がなんらかの形で〈医療用マリファナ〉を、8州が嗜好用マリファナを認めたことになる。

大麻でけいれんの発作が激減した9歳の女の子

住民投票の中でもっとも注目を集めたのは、人口が多く文化的リーダーでもあるカリフォルニア州だった。同州では1996年、全米に先駆けて〈医療用マリファナ〉を合法化したが、嗜好用マリファナの方は6年前の住民投票で否決されていた。いわば2度目の挑戦になった今回は、56:44で可決(法案=The Adult Use of Marijuana Act)。これにより、21歳以上なら住民以外を含む誰でも、“楽しみ”のためのマリファナを1オンス(28.5g)と6鉢まで購入、所持、栽培、服用できるようになった。

一方、今年で21年目を迎えた同州の〈医療用マリファナ〉が、必ずしも医の現場に普及していない状況は前回のリポートに書いた通りだ。全米最大の医師組織、米医師会も、「マリファナは、さらなる研究を進めるべき」で、規制物質法の「『スケジュールI』の分類が適当か再検討すべき」との見解は示しているが、具体的、積極的に行動を起こした形跡はない。

つまり、アメリカで、マリファナに取り組む医師や研究者は少数派なのである。

(※医療用マリファナでは改正案を可決したモンタナ州を含む。嗜好マリファナでは現時点で結果が出ていない接戦のメイン州の結果を含まない)

「先生、マリファナは本当に安全なんでしょうか?」
「医療界がマリファナ――この言葉は歴史的にあまりにも印象が悪いので、私は学名のカンナビスと呼びますが――を避ける理由に、知識の欠如、偏見、新分野研究に対する意欲のなさが挙げられます。カンナビスから遠ざかっていれば、とりあえず安泰という考え方です」

こう語るのは、〈医療用マリファナ〉に特化した診療所、「カンナ・センター」(カリフォルニア州ロサンゼルス)の所長、ボニ・ゴールドスタイン医師だ。同医師は、ニュージャージー医科歯科大学大学院を卒業後、ロサンゼルス小児病院や南カリフォルニア大学病院小児科勤務を経て、2011年に「カンナ・センター」を創設した。

「8年ほど前、ある患者から、カンナビスの医療効果を問われたのを契機に科学的文献を検証しました。すると、驚くべき薬効があることがわかった。衝撃的でした。患者の質問に答えることを繰り返すうちに、評判を聞いた患者が次々と訪れて、次第にセンターに結実していったのです。今回の住民投票の結果には賛成ですね。偽装〈医療用マリファナ〉がまかり通っていますから。医と嗜好は、明確に分けて考えるべきです。今のようにグレーな状況が続いたのでは、カンナビスを本当に必要とする患者が誤解されてしまいます」

ゴールドスタイン医師は、毅然とした態度で述べた。

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