ウエアラブル、次に来るのはエアコン?

着るエアコン、果たしてこれに対しての需要はあるのでしょうか。少なからず軽装備とはいっても動きにくいことに変わりはありません。長時間外にいなければならない職業の方には向いているかもしれませんが、これを着て遊びに行こうとは思いませんね。よく外でイベント中の看板を持っていたりする仕事がありますよね。炎天下の中で一日中看板を持つというだけの仕事ですが、その仕事は聞くよりも相当きつい仕事です。暇つぶしに何かしてていいのであればいいのですが、漫画を読むわけでもなく、携帯を触るわけでもなく、ただ行き来する車を見ながら時間が過ぎていくのだけを待つのです。ここまで過酷な仕事もそうそうないと思うので、こういった人たちにぜひ体験してほしいスーツです。

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倉製作所が来年発売へ。チラーなど技術改良重ねる
ウエアラブル、次に来るのはエアコン?
ウエアラブルエアコン「COOLEX1」を着用拡大写真
鎌倉製作所(東京都港区、堀江威史社長)は送風機や換気装置などの製造・販売を手がける。今夏に直接着用するウエアラブルタイプのエアコン「COOLEX1」を開発し、2017年1月をめどに発売することを決めた。山坂昇執行役員・COOLEX事業部長に、その狙いと将来見通しを聞いた。

―着用型の製品ですね。  「これまで発売してきた送風機は、大きな熱源を持つガラス工場や溶接作業現場などには適さなかった。また全てを冷やすことが困難な大空間のある工場や倉庫での酷暑現場をどう冷やすかが課題だった。研究開発の結果、作業者をピンポイントで冷やせる着用型にたどり着いた」 ―仕組みは。  「ウエアの中に細い管を巡らせ、その管をミニチラーという冷凍機と4メートルの接続ホースでつなげている。ミニチラーからウエア内に通す冷水を出し入れすることで温度を一定にでき、常に身体を冷やしていられる」

―ユーザーからホースとチラーの存在が煩わしいとの声が上がりそうです。  「いずれはウエア単体の形で製品化したいが、現在の技術力ではまだミニチラーからの解放はできない。現状では冷凍機に30度以上の傾斜をつけると機能が停止。バッテリーを小型にするとミニチラーの効力が60分の1以下になってしまう。現行技術には限界がある。ホースが邪魔にならないようバランサーを利用してつり下げるなどの工夫をできる限り施している」

―今後の需要をどう見ていますか。  「産業向けには建設現場向け需要を中心に狙うが、将来的に装置の簡素化が実現すれば、BツーC(対消費者)の需要も可能性があると考えている」

―製品の発売で実現させたいことは。  「まず第一に、熱中症による事故を減らしたい。次に、暑さによるストレスのない作業環境をつくり出したい。企業理念にも掲げる“快適な作業空間の実現”を、COOLEX1の普及で実現させていきたい」
(聞き手=高橋沙世子)

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