不倫でも浮気でもない複数愛 33歳の私が見つけたポリアモリー人生 「恋人は2人、でも二股じゃない」

こんな新しい恋愛の形を知って、今思うことがあります。若い頃には一人の男性に夢中になって、その人以外目に入らないし、相手に対してもそうであってほしいと強く思っていましたが、年齢を重ねることによって感情も落ち着き、こういう複数の好きな人がいてもいいのかもしれないと思ってきました。もちろんこれにより両者の関係が破綻するような関係性は続けられませんが、お互いが了承のうえでお付き合いしているのであれば問題なさそうです。しかし日本では複数のパートナーとの婚姻は認められていません。こうなった場合にまた壁にぶち当たることになりますね。

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メディアで何かと話題になる有名人の不倫や浮気。ちょっと騒ぎすぎのような……でも、つい気になってしまうのはどうしてだろう。そんなことを考えていたら、複数の恋人を同時に愛する「ポリアモリー」という生き方があると聞いて、びっくり! お互いの関係をそれぞれが認め合っていて、単なる浮気性や二股じゃないそうです。どういうこと? にわかには信じられぬ思いで、当事者を直撃しました。

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「恋人は2人、でも二股じゃない」
ポリアモリーを自認し、そんな自分の生き方をネットで発信している女性、きのコさん(33)に話を聞きました。年上の恋人Aさんと同棲しているきのコさん。彼女のとある1日はこんな感じです。

 「いってきます」。朝、Aさんとキスをして出勤します。通勤電車の中でLINEメッセージを送ります。「おはよう。今夜会える?」。送った相手はもう一人の恋人Bさんです。Bさんとデートの約束をすると、今度はAさんと共有するグーグルカレンダーに「Bさんとディナー」と書き込みます。

 夜、Bさんとのデートを終えて帰宅すると、Aさんが「お帰り」と待ってくれていました。「あのね、Bさんが今日、こんなこと言ってたよ」。きのコさんは、Bさんと盛り上がった話をAさんにも伝えます。決して「報告義務」といった類いではなく、単なるおしゃべり。家族や友人に、恋人のことを話すような感覚に近いそうです。

 きのコさん、Aさん、Bさんはみな、お互いの関係を把握しています。「カレンダーに記入して伝えることは信頼関係を保つうえで大切なルール」と、きのコさん。ちなみに、Aさん、Bさんそれぞれにも、きのコさんとは別に、もう1人の恋人がいます。
生きづらかった暗闇の10年間
きのコさんは神奈川県在住。地元の九州の大学院を卒業後、大手機械メーカーに勤めて9年目になります。いまでこそポリアモリーを自認し、公言しているきのコさんですが、ここまでには、つらく長い道のりがありました。

 自分が他人と違うと感じ始めたのは大学に入ってすぐのころでした。初めての彼氏ができたのですが、すぐに別の彼氏もできてしまい、三股状態に。でも「本命」と「遊び」の区別はなく、それぞれに「本気」でした。「私は病気なのかな」。相手に対する罪悪感と、自分の本心を明かせないもどかしさに、思い悩む日々が続きます。

 このころ、ネットで偶然、「ポリアモリー」という概念を知りました。でも、「自分は違う。バレないうちに治さないと」と否定しました。彼氏以外の連絡先を全部消去したり、必死でしたが、複数の人を好きになる心は変えられません。27歳のとき、「この人が最後」と決め、初めて一緒に暮らしましたが、やがて同じ理由で破局してしまいました。

 自己嫌悪のどん底で、きのコさんは思いました。「ずっと変わりたいと思ってきたけど、これは私の生まれ持った性質。変われるものじゃない。もう私を許してあげないと、このままでは死んでしまう」。ツイッターの自己紹介欄に「ポリアモリーです」と、カミングアウトをしました。少し、肩の荷が下りた感じがしました。それから徐々に、恋人、友人、家族に対しても、「本当の自分」を語るようになりました。

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