<堺・男児不明>松原市が「母はネグレクト」認定していた

ネグレクトの母親、この母親は育児に余裕がないことから市に相談や援助の申請など色々やっていたようです。ネグレクトをしてしまう母親の中には責任感が強く、完璧主義の人も多いようです。子育てとは何もかもが思い通りにいかないもの。この中で日々身体的にも精神的にも負担が多く出てしまうのでしょう。こうして市に助けを求めていたのが何よりの証拠かもしれません。虐待の可能性も視野に入れていたにもかかわらず、市が何もしなかったことは大きな問題です。もっと深く市が介入して相談に乗ることがあればこの事件はもしかすると起きていなかったかもしれません。

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 ◇認定後も所在の確認せず

3年前から堺市北区の梶本樹李(たつき)ちゃん(4)が行方不明になっている事件で、児童手当などの詐欺容疑で逮捕された両親らが以前に住んでいた大阪府松原市が、母親の千穂容疑者(32)をネグレクト(育児放棄)と認定していたことが同市への取材で分かった。千穂容疑者が「4人の育児に余裕がない」と市に養育支援を求めていたことも新たに判明。だが、市は認定後も樹李ちゃんの所在を確認しなかった。

事件では父親で鉄筋工の卓容疑者(35)も逮捕された。長男の樹李ちゃんには、双子の次女と三女(いずれも2歳)の妹と姉の長女(7)がいる。

市によると、昨年2月25日、次女の太ももにやけどの痕を見つけた医師から「虐待の可能性がある」と伝えられた。市は同府富田林子ども家庭センターなどと虐待の有無を話し合う「要保護児童対策地域協議会」を開いて調査を開始。市の虐待担当職員が同3月17日、やけどの痕を確認し、千穂容疑者の「ファンヒーターでやけどをした」という主張と矛盾しないことから、身体的な虐待ではないと判断した。

ただ、2日後に開かれた協議会は、「子ども4人を抱えて育児に余裕がない」という千穂容疑者の申告を考慮し、虐待の一種のネグレクトと認定した。千穂容疑者は同23日、「子どもの予防接種や病院の付き添いなどで協力してほしい」と訴え、国の養育支援訪問事業のサービスを受けるための申請手続きを済ませた。

これを受け、同市職員が翌4月に2回にわたって戸別訪問した際、長男の所在を尋ねた。千穂容疑者は「(長男の)祖母に預けている」と話したが、市はその後に祖母宅を確認せず、訪問もしなかった。

また市は昨年6月、3歳半健診を長男に受けるよう通知を出したが、両容疑者は市に計6回電話して引き延ばし、同12月末に受診させないまま堺市北区に転居した。ネグレクトと認定し、長男の未受診を知りながら、市は安否確認のために自宅も訪問しなかった。

こうした情報は約3カ月放置され、転居先の堺市に伝えられたのは今年3月末だった。市は「祖母は子育てに協力的だと思っていたので確認しなかった」と釈明している。【遠藤浩二】

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