高齢者免許返納、大阪2年連続1位 交通の便充実 「お得」を好感

この間運転免許の更新に行った際に初めて知ったことがあったのですが、高齢になってもう運転はしないと決めたら、免許書を返納することで代わりの身分証明書をくれるんですね。運転免許所がなくなると身分証明書が健康保険所だけになってしまうと思っている人も多いかもしれません。しかし返納することで色々な特典が受けられるのであれば、わざわざ足を運んでもいいかなと思えますね。大阪ではこういった特典を付けることで免許書の編能率が高いようです。高齢になってもまだまだ現役で運転できると思っている方もいるかもしれませんが、自分が考えている以上に判断力も鈍くなるので、なるべく早く自動車の運転は控え、最終的には乗らない生活に変えていくべきでしょう。

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■府警と商店街 取り組み奏功

高齢者による事故が増加している大阪で、65歳以上が自主的に運転免許証を返す免許返納率が2年連続全国1位となった。対策に悩む大阪府警が、商店街や葬儀会社などの民間の協力を得て、返納者への割引サービスを充実させるというユニークな取り組みが功を奏した結果だという。府警運転免許課は「高齢になると自分で気付かぬうちに身体や認知の能力が低下し、事故のリスクが高くなる。免許を返納しやすい環境を整備したい」と話している。(井上浩平)

「免許返したら、割引やプレゼントあるでぇ~」

府警が作成した高齢ドライバー向けのパンフレットには、吉本新喜劇の「茂造じいさん」こと辻本茂雄さんが登場。免許返納後に受けられる特典を「お得情報」としてアピールする。免許の自主返納制度は平成10年に始まった。返納者は手数料を支払えば、身分証として使える運転経歴証明書を受け取れる。返納は高齢者が当事者となる事故が増えているためで、府内では昨年の高齢者の事故は約6500件と、10年前の約1・2倍に増えた。

各都道府県では近年、返納を促すため、証明書を提示すれば飲食店や雑貨店、金融機関から料金割引や金利優遇などの特典を受けられる「自主返納サポート制度」を実施。大阪でも24年7月にスタートした。今年8月末現在、府内の1670店舗が参加。20以上の商店街が加わっているのが特徴で、主に飲食代や商品代の5~10%程度の割引や粗品のプレゼントなどが用意されている。

大阪での成果は着実に表れた。65歳以上の免許返納率は、25年までトップだった東京を抑えて26年(2・47%)、27年(3・21%)の2年連続で全国1位を記録。24年に7118人だった返納者数も、昨年は最多の2万9451人となった。府警によると、返納者の8~9割が証明書の交付を受けているという。

返納率の上位には東京や神奈川など公共交通機関が発達している地域が目立つ。大阪がトップなのは、東京よりも生活圏がコンパクトで、免許がなくても買い物や通院ができることが背景にあるとみられるが、民間側のユニークなサービスも高齢ドライバーの心をつかんでいるようだ。

調理器具を専門に扱う千日前道具屋筋商店街(大阪市中央区)では、店舗で3千円以上購入した買い物客にフライパンを贈っている。商店街関係者は「道具屋筋らしい特典。地域貢献にもなるし、地元の商店街のよさに気付いてもらえたら」と期待する。「葬儀プランから5%割引」を掲げるのは、堺市北区の葬儀会社「五箇荘葬祭和田」。約1年前から特典を用意している。

こうした事例について、府警運転免許課の担当者は「市民はお得な情報に敏感。商店街に協力してもらうことで、制度が広く知られるようになった」と分析する。一方、都市交通に詳しい山中英生・徳島大大学院教授(都市交通計画)は「全国で高齢者の免許の自主返納が進まないのは、車に代わる移動手段が確保できないためだ。高性能な高齢者向けの乗り物の開発や、地域限定の免許の検討なども進めるべきだ」と指摘している。

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