なぜ「シダックス」だけが大量閉店に追い込まれたのか? カラオケ市場は伸びているが…

シダックスが全国的に80店舗を閉店させ、今まで270店舗あった店を190店舗に縮小しました。こんなに大量の店が一気にたたまれたのには今までのどんぶり勘定のツケが回ってきたのかもしれません。なぜ閉店に追い込まれてしまったのかについては、色々な説が回っていますが、空いている時間帯での人件費の無駄なども挙げられています。確かにスタッフの数が多いような気がしますね。また他のカラオケ店に対して料金設定も高めになっています。お料理が充実していて美味しいので、カラオケと一緒に料理の注文もするとなると結構な金額になるでしょう。こういったことも含めて安いカラオケ店に客が流れ込んだのかもしれません。

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カラオケチェーン大手のシダックスが大量閉店に追い込まれている。カラオケ市場の拡大と共に急成長した同社が苦境にあえぐ理由はどこにあるのか? 社員食堂からビジネスをスタートさせたシダックスは、食事メニューの豊富さで人気を集め、ここで稼ぐ構造になっていた。しかし、カラオケ利用者の客層が変化する中、この同社の強みが逆に足かせとなってしまったようなのだ。
カラオケ市場は伸びているのに
シダックスは今年8月、一気に44店舗の閉鎖を断行した。その中には、本社でもある渋谷の旗艦店「渋谷シダックスビレッジクラブ」も含まれる。

4月からすでに一部店舗の閉鎖を始めており、9月末には累計で80店舗がなくなる予定だ。これまで全国で約270店舗を展開していたが、9月以降は190店舗というスリムな体制になる。

ここ数年、同社のカラオケ事業は厳しい状況が続いてきた。2016年3月期のカラオケ事業の売上高は前期比17.4%減の301億5,500万円、部門損失は21億4,400万円に達している。

赤字に転落したのは前期からだが、売上低迷はかなり前から顕著であった。5年前の2011年3月期の売上高は480億円もあったので、5年間で4割近くの売上げを失った計算になる。

なぜ、ここまで急激に売り上げが減少したのか?

大量閉店と聞くと、「市場縮小」というキーワードがまず思い浮かぶだろう。しかしシダックスの場合はそうではない。

カラオケ市場は絶好調とは言えないまでも、利用者数は少しずつ増加が続いており、まずまずの環境が続いている。全国カラオケ事業者協会によると、カラオケ人口は2015年時点において4750万人となっており、過去5年で100万人ほど増えた。またカラオケ事業者が提供するカラオケルーム数も増加が続いている。

カラオケ業界の最大手(店舗数)は「ビッグエコー」を展開する第一興商、業界2位は「まねきねこ」を展開するコシダカホールディングス、第3位は「バンバン」を展開するシン・コーポレーションとなっており、シダックスは業界4位の企業である。

第一興商のカラオケ事業(飲食事業除く)の売上高は前期比10.2%増、コシダカホールディングスのカラオケ事業(飲食事業含む)の売上高も前期比19.8%増と好調だ。どうやらシダックスだけが一人負けしている状況なのだ。

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