台風10号、秋の味覚に大打撃 「回復に十数年かかる」

今年の夏から秋に掛けては台風ラッシュがまだまだ続くようですね。小型のものもあれば大型のものまで、次々と日本列島へ近づいています。これは湿度の高い晴れの日が続きそうです。もしかすると秋の運動会シーズンにまで影響が出そうで、今からヒヤヒヤしています。雨が降ると秋の収穫にも被害がでてしまいます。これから秋になるとほくほくしたイモ類などが美味しい時期になりますが、これらが通年よりも収穫が低くなることが予想されています。スーパーでも野菜の値上がりが家計に打撃を与えるかもしれませんね。

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台風10号の豪雨は、秋の味覚にも大きな打撃を与えた。ジャガイモなどの一大産地である北海道・十勝地方で農地が広範囲で冠水し、流通網も寸断された。食卓への影響が懸念されている。

「一夜にして畑が泥の湖になった」。流木が散乱する畑に立ち、帯広市の高嶋敏彦さん(43)は嘆いた。

台風10号で、北海道では18河川が氾濫(はんらん)した。高嶋さんの35ヘクタールの畑でも近くの戸蔦別(とったべつ)川が氾濫し、収穫間近のジャガイモやテンサイ、スイートコーンが軒並み冠水した。冠水すると傷んだり腐ったりし、大半が売り物にはならない。

農家の5代目。富山県から入植した初代から100年以上、畑を耕してきた。3日に畑の水は引き、家族総出で、出荷可能な一部のジャガイモを掘り出す作業に追われた。

被害額は4千万円近い。長年維持してきた表土が流され、肥料を入れて元に戻す作業が待っているが、敏彦さんは「回復には十数年かかる。先のことは考えられない」と言う。

清水町では断水が続き、牛への水やりや搾乳機器の洗浄がままならない。乳牛65頭を飼う梶山一幸さん(61)は「牛舎が浸水したし、牧草地はぬかるんで刈り取りできない」と話す。

台風10号の前に連続して北海道に上陸した三つの台風と合わせ、道内の農地被害はすでに約1万6千ヘクタールを超えた。被害は十勝地方や、タマネギ産地のオホーツク地方に集中する。芽室町では、スイートコーンの缶詰工場や農機具メーカーの工場も浸水した。

流通網も寸断された。道東地方から本州へ向かうJR根室線は複数の橋が流され、復旧のめどは立っていない。例年ならジャガイモなどを運ぶ貨物列車が運休している。(上地兼太郎、池田敏行)

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