ヒロミ テレビ出てない間も「毎日見てるわよ」と声かけられてた〈週刊朝日〉

今ではバラエティ番組などで毎日見ない日はないくらいに大活躍しているヒロミさんですが、約10年もの間芸能界から姿を消していました。しかし再起してメディアの前に現れたときも懐かしいという感じはせずに、むしろ芸能界を引退していたことすら知りませんでした。やはり周囲の人間もそれは同じようで、すんなりとまた芸能界入りしたようです。年齢を重ねたせいか、落ち着いていて見ていても安心できます。またDIYではプロ並みの作品作りで驚かされました。ジムなどの経営をしているので、テレビ制作側の気持ちも分かるようになったと言っていたヒロミさん。何倍も成長して帰ってきたという感じですね。

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バラエティー番組などにひっぱりだこのヒロミさん。最近はドラマでもご活躍です。ですが「再ブレーク」を果たすまでの10年間、一切テレビに出なかった時期が。「一般人」として過ごした10年間と戻ってきた今を作家・林真理子さんとの対談で明かしました。

*  *  *
林:10年間出ていなかったといっても、みんなの頭の中にはちゃんといて、「あの人はいま」という感じじゃないんですね。

ヒロミ:若い子だと、僕のこと知らないと思うんですね。でも、50代60代の人たちからはテレビに出てない間も「毎日見てるわよ」とか声かけられたりして、「いえ、出てないですけど」みたいな(笑)。意外と忘れられないものだと思いましたね。自分でも一般人という意識だったので、変装もマスクもしないで普通に一人で歩いていて、「最近出てないじゃない」とか言われても、「ああ、やめました」みたいな感じで答えてました。

林:そうだったんですか。共演している若いタレントさんの中には、初めてヒロミさんを見る人も多いわけでしょう。

ヒロミ:と思います。ただ、僕が昔やっていた番組に出ていた若い人たちがいま最前線でやってるので、戻ってきたときすごいラクでしたね。嵐のメンバーとか、嵐になる前から知ってるんで。

林:おー、なるほど。

ヒロミ:「おう、よかったな、嵐になって」という感じで。彼らは当時、コワくて話もできなかったらしいんですけど。芸人さんでも、当時僕のことをコワがっていたという人の番組に呼ばれたりとか。

林:それに上位何人かの顔ぶれは、まったく変わってないんでしょうね。たけしさんとか、さんまさんとか。

ヒロミ:変わってないですね。

林:でも、テレビ局のお弁当の質が悪くなったとか?(笑)

ヒロミ:それもありますし、収録時間が短くなりました。昔はやたら長かったんですよ。長くなればその分編集費もスタジオ代もかかりますから、ムダだしもったいない。僕、ジムとか経営して、経費とかそういうことばっかりやってきたから、制作側の気持ちがわかるんです。

林:そうか、手に取るようにわかっちゃうわけですね。

ヒロミ:毎日売り上げを見ていて、「今日はよかった」「悪かった」「今月は赤字だった」とかやるので、テレビの仕事でもその感覚があります。26歳ぐらいから独立して個人事務所でやってきたので、そういうクセがついちゃってるんです。

林:大手の事務所に入らずにこのポジションを築いたって、すごいですね。いま番組を拝見していると、スーツ着てニコニコ笑ってる印象がありますよ。そんなにツッコむわけでもなく、とても感じよく。

ヒロミ:昔は「ゴールを決めるのは自分だ」という感じでしたけど、いまは後ろにひいて全体がうまくいくように気を配るという感じですね。

林:昔より自然体でいられるんですね。

ヒロミ:年齢もあると思うんですけど、昔ほどガチャガチャ言わなくてもいいかなみたいな。

林:今の若い人たちは、時間のとり合いという感じで大変ですよね。

ヒロミ:いま、若い子でもちゃんとしたこと言わないといけないという雰囲気があるじゃないですか。たとえば、昔ちょっとやんちゃしたとかいう話も、今は言いづらいですよね。テレビに出る人は正しくなければならないというか。

林:しかも、おもしろくなきゃいけないし。

ヒロミ:そんなこと、あり得ないじゃないですか。僕が若いころはもっと好き勝手言えたので、それはちょっと可哀想だなと思います。

林:ヒロミさんの少し前には、有吉(弘行)さんや坂上忍さんの「再ブレーク」がありましたけど、やっぱり持っている人はちゃんと出てくるんだなと思いましたよ。

ヒロミ:テレビ見ながら、「ああ、こうやってまた出てくるんだ。よかったな」と思っていました。

林:まさかご自分もその一人になるとは。

ヒロミ:彼らが出てきてくれたおかげで、誰かが俺のことも思い出してくれたのかなと思いますね。

林:自分が出ない間、テレビを見て、焦ったりうらやましくなったりというのは、なかったんですか。

ヒロミ:なかったですね。「もっとおもしろいことやればいいのに」とか思うことはありましたけど、それはふつうの視聴者と同じような感覚で。若いのが出てきて悔しいとか自分も出たいとか、一切なかったです。

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