狙われる交際相手家族=DV発端、相次ぎ死刑確定―専門家「加害者教育制度化を」

家庭内暴力を振う方は、その人に限ってで周囲にはよく見られようとするものだと思っていましたが、最近ではその家族にも危害を加えるケースが増えているようです。暴力から身を守るために家族のところを隠れ蓑にしていると、その家族まで被害にあうようですね。こういったDVを繰り返す人は、幼少期の頃の環境が要因になっていることも多いそうです。自分が同じように暴力の中で暮らしていると他人に対しても暴力を振うようになると。本来暴力に怯えていたのは自分自身だったはずなのに、いつの間にか自分が危害を加える側に立っているという矛盾を抱えながら生きているので、暴力を振った後は必ず別人のように誤ってくるのです。被害者はいつまでも情に流されることなくきっぱりと交際を終わらせる強い気持ちと、周囲の協力が必要だと思います。

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最高裁で6~7月、殺人事件で男3人の死刑が確定する判決が相次いだ。

いずれも交際相手への暴力(DV)が発端となり、相手の家族が狙われた。専門家は「DV加害者を内面から変えるプログラムの制度化が必要だ」と提言する。

3人は、宮城県石巻市で2人を殺害した千葉祐太郎(25)、山形市と東京都で3人を殺害した浅山克己(50)、長崎県西海市で2人を殺害した筒井郷太(31)の各死刑囚。事件は2010~11年に発生した。

確定判決によると、3人はいずれも同居中の交際相手に暴行し、逃げた相手を連れ戻すため実家を訪れ、その場にいた家族らを殺害した。事件前、交際相手らに脅迫的なメールを送るなどストーカー行為も行っていた。

DV加害者の男性に教育プログラムを実施する民間団体「アウェア」(東京都)の山口のり子代表(66)は「加害者は被害者が離れることを受け入れられず、助け出そうとする家族らを敵と考えて攻撃する」と指摘する。

アウェアは02年に設立され、これまでに約750人が参加した。「DVは、愛情を理由に暴力を認めるなど間違った価値観に基づく。その点を気付かせて変えることが目的で、加害者対応は被害者支援と合わせた『車の両輪』だ」と強調する。

同様の取り組みは全国10カ所以上で実施されているが、参加はあくまで任意。千葉大の後藤弘子教授(刑事政策)は「裁判所が加害者にプログラムへの参加を命令できる仕組みが必要」と話す。海外では米カリフォルニア州などで、こうした仕組みが導入されている。

後藤教授は「DVで人が死ぬ可能性がある。国や社会はもっと深刻に受け止め、加害者を放置している状況を改めるべきだ」と訴える。

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