引きこもり脱しプロボクサーに 京都の21歳「漫画が転機」

小中高と青春真っ盛りな時期をほとんど家の布団の中で過ごしてしまったという引きこもりの男性。原因は小学生低学年の頃に受けたいじめだったそうですが、そんな彼に転機を与えてくれたのは一つの漫画でした。ボクシングの漫画の影響を受け、自分でも頑張れば強くなれるかもしれないと始めたのがきっかけで、これが自信へと繋がりました。やはり自分自身を認めてあげないと周囲へ発信することに臆病になってしまします。自分自身をどれだけ高められるかが重要なのです。周りと大きくなる差を悲しむばかりで何も行動に移さなければそのまま溝は深まるばかり、どんなきっかけでも自分から変わろうとする努力が必要です。

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小中学校時代に引きこもりを続けていた男性が、プロボクサーとしての人生をスタートさせた。24日に島津アリーナ京都(京都市北区)で行われたデビュー戦はTKO負けしたが、自らの拳を信じて闘い続けた。「ボクシングをやってきて良かった。もっと強くなりたい」と次戦へ決意をみなぎらせている。
ウォズジム(京都市西京区)所属の山田定幸選手(21)=上京区。小学校低学年の頃にいじめを受け、4年生から学校に足が向かなくなった。上京中に進んでも登校できず、「『僕は何をしているのかな』って考えていると、人とも話せなくなった」。高校卒業認定試験を受けるため通信制の予備校に入ったが、布団に潜り込み、外出は散歩だけという日々を過ごした。
そんな生活が180度変わったのは4年前。家にあったボクシング漫画「はじめの一歩」を読んで興味がわいた。中学3年時の担任で、何度も家庭訪問してくれた野川晋司教諭(50)=現桂中教頭=に相談すると、ウォズを紹介してくれた。
スポーツ経験はなかったが、練習するうちに「だんだん強くなり、自分が変わっていける気がした」とのめり込んだ。トレーナーらと接するうちに、苦手だった会話も少しずつできるようになった。
161センチと小柄で、おっとりした性格ながら「リングに上がるとスイッチが入る」と闘志を燃やす。ウォズの大森昌治会長(55)も「後ろ向きな性格だったのが、うそのように前に前に行く」と成長を喜び、「パンチも多彩」とセンスを買う。飲食店でアルバイトをしながらプロを目指し、7月のテストで合格した。
デビュー戦では1回にダウンを喫した。それでも「何発パンチをもらっても倒れるわけにはいかない」と立ち上がり、2回からは得意のボディーブローで反撃した。激しい打ち合いに持ち込んだが、4回に連打を浴びて敗れた。
リングサイドで見守った野川教諭は「人間やればできることを証明してくれた。勇敢な姿にパワーをもらった。これからも毎回、応援に来ます」と涙声で話した。山田選手は「緊張もあって力を出し切れなかった。次は勝つ姿を見せたい」と誓う。

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