知人に「先輩に金巻き上げられた」 埼玉の事件の被害者

ちょっとした環境の変化で一緒にいる友人関係が変わると、その人自身が大きく左右されます。やはり同じような生活スタイルになったり、生活リズムも一緒にいる友人たちと同じようになるので、ご両親からすると交友関係は気になるところでしょう。学校へ行き始めるとどうしても先輩後輩という関係が作られますが、ここで付き合っていく目上の人によっては、逆らうこともできずに、嫌なことを強要される関係になってしまう可能性もあります。できれは手早く関係を着ることができればいいのですが、人間関係は難しいですね。

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埼玉県東松山市の都幾(とき)川河川敷で遺体で見つかった井上翼さん(16)=同県吉見町=を殺害したとして、25日、同い年の知人の少年が逮捕された。井上さんは近所の人にあいさつする朗らかな少年だった。一方で、昨年ごろから広がった交友関係を危ぶんでいた知人もいた。

「翼はみんなから慕われるとてもいい子だった」。井上さんが一時通っていた高校の先輩という会社員の女性(18)は24日に現場を訪れ、花を手向けた。井上さんは高校でバスケットボール部に所属し、声を張り上げてチームを引っ張っていた「人懐っこい後輩」。最近も女性の勤め先に顔を出し、「先輩」と慕ってくれたという。井上さんと「もう1回バスケがしたかった」と声を詰まらせた。

県警によると、井上さんは父母と兄、弟との5人家族。学校関係者や知人らによると、吉見町の中学校を昨春卒業後、隣接する同県鴻巣市内の定時制高校に進んだ。高校の教師らによると、明るくて人懐こい生徒。昨年11月の文化祭ではクラスの企画で仮装をした。教師が声をかけるとニコニコしていたという。

しかし、井上さんはその直後に退学。町内のコンビニエンスストアでアルバイトをしていた時期もあった。

井上さん宅の近くに住む夫婦は「会うとあいさつもよくしてくれた。すごく良い子」と話す。ただ、高校に入学してからは、印象が少し変わり、派手な格好をした友達と遊ぶようになり、髪も染めるようになったという。

知人らによると、昨年ごろから隣の東松山市など町外の知人らとも交遊するようになり、夜遅くに出歩いているのを見かけることも多くなった。

東京都内に住む知人の女子高校生(17)によると、井上さんは今月上旬に会った際、「お金がない」と漏らしていた。理由を尋ねると、「先輩に金を巻き上げられた」と答え、女子高校生は「不良とつきあっているのかな」と感じたという。「人の喜ぶ姿を見るのが好きですごく心が強い子だった」と悼んだ。

23日朝、井上さんは自宅から約10キロ離れた河川敷で、胸から下が土砂に埋まった状態の遺体で見つかった。前日には台風による増水で冠水していたとみられる場所。遺体発見後、現場には知人らが連日訪れ、飲み物や花を供えて手を合わせている。

井上さんの父親は24日夜、県警を通じて「今回大切な息子がこのようなことになってしまい、家族一同今は大変動揺しており、深く悲しんでいます」との談話を出した。

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