カマキリの交尾後の共食い、卵の栄養に 視覚的に確認

カマキリが交尾の後に卵に栄養が行くためにすぐに雌が雄を捕食してしまうというのは有名な話です。かなり残酷なようですが、もしもこれが人間界で行われていたらかなり猟奇的殺人になりますね。いくら子供のためとは言っても、愛する女性に殺されるのは納得いかないはず。しかし驚いたのは全てのカマキリではなく約1割から3割程度が捕食され、他の雄カマキリは捕食されないようです。生き残れたことにラッキーと感じているのか、捕食される前に自ら逃げているのかはわかりませんが、もしも自分が雄カマキリなら間違いなくやることだけやって、すぐさま逃げ出しているでしょう。

image

【AFP=時事】交尾の最中や後に、雌のカマキリが雄を捕食する「性的共食い」の習性をめぐり、雄がその死後も、子孫のための栄養となって役立っていることを視覚的に確認したとする研究論文が29日、発表された。

英学術専門誌「英国王立協会紀要(Proceedings of the Royal Society B)」に発表された研究論文の共同執筆者で、米ニューヨーク州立大学フレドニア校(State University of New York at Fredonia)のウィリアム・ブラウン(William Brown)氏は、「性的共食いは、子孫への雄の投資を増強するものだ」と話す。

ブラウン氏と豪マッコーリー大学(Macquarie University)のキャサリン・バリー(Katherine Barry)氏は、追跡可能な放射性アミノ酸を投与したコオロギを複数の雄のカマキリに食べさせ、その後、雌のカマキリと交尾させた。

雄の半数は、交尾後に放置して雌に捕食させ、残る半数は、交尾後に雌から離した。

科学者らは、放射性の追跡物質が共食いする雌の体内を通って、卵にたどり着くのを確認。その大部分は雌によって吸収されず、卵へと届けられていた。

AFPの取材に答えたブラウン氏によると、生んだ卵の数にも違いがみられ、パートナーを捕食した雌の方が、捕食しなかった個体と比較してその数が多かったという。

研究論文によると、自然界では、雄のカマキリが交尾の際に雌によって捕食される確率は約13~28%だという。

シェアする

フォローする