ワンコイン駅弁も! 昭和の薫りたっぷり、ノスタルジー駅弁の魅力

お弁当なのにカリカリ感が楽しめるとんかつとは恐れ入ります。薄いプラスチックに黄色い包装紙が巻かれているだけの簡易な感じで、安物っぽさが逆に味へのこだわりを沸々とただよわせているようです。豚のコック帽を被ったシェフが子供から大人までも虜にしていて、これって共食いにならない?という疑問はタブーです。ライス自体にピリ辛の味付けがされていて、薄めのサックリしているカツとの相性抜群です。女性でもペロリと食べてしまうほどで、昭和40年ごろから千葉駅で販売しているという長い歴史があります。観光客だけでなく、地元民からも愛され続けていて、地域と一体となって今のあるお弁当なんだという点に嬉しくなってしまいます。「万葉軒」の文字以外にもパッケージには「時節柄お早めにお召し上がりください」という心も篭った一言に、お弁当以上に心がほっこり温まるような気がします。

 連日盛況となっている京王百貨店で行われている”駅弁の甲子園”「第53回元祖有名駅弁とうまいもの大会」。記者も連日参加し、新品、珍品を探し舌鼓を売っている。

 ささみフライに備え付けのソースをタップリかけて食べる。ササミフライの下から、鯖の照り焼きが現れる。脂が乗っていて実に旨い。唐揚げボールのカリっとした食感もいい。飯→おかず→飯→おかずという規則正いリズムを刻む。おかずと同時に白飯を食べ終わりたい。甘く煮られたうぐいす豆がまたいい。幕の内弁当でないと出会えないおかずだろう。

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