慰安婦像への怒り遅れ 独島エビには無言 自民党は「歴史戦」を戦う気があるのか

政治家と一括りにしてしまいますが、彼らが1番嫌っていることは責任。何せ対極たる大好物はお金であり、椅子に座っているだけで舞いこんでくる政治家は打ち出の小槌のようなもの。任期や解散騒動など実質仕方の無いこと以外に、その座席を失ってしまう可能性こそ失態と責任問題なのですから、そりゃあ自ら自滅しかねない茨道を選択したがる政治家なんていませんよ。もっともそんな国益になんのメリットにもならない方々のことを政治屋と呼ぶのですけどね。まあ特に自民のオジサマ爺様なんて、それこそ普段の行動からして「長きに渡る若者の為の日本の未来」よりは「老い先短い自分の明日」の方が優先さえているのは火を見るより明らか。面白いほど選挙時期になれば活性化しますけどね。それまでは腹に貯めてグースカピーする冬眠中のクマと同じです。現状腐敗した政治家が屯するのが政界で、それが許されてしまっている微温湯の現場。しかも働かない自民がマシに思えるほど他の政党が輪をかけてろくなことをしない。仕方ないから選らんで貰っている惨状にして、金無き者が簡単に参入できずシャットアウトされているのが今の政界なんです。仮に清く正しい政治家なんてなれたとしても、余程の立場をもぎ取れなければ、敵は徒党を組んだ腐敗集団。個人の力じゃどうにもなりません。

 自民党の歴史認識をめぐる問題への感度が鈍い。米サンフランシスコ市議会が市内に設置された慰安婦像と碑文の寄贈の受け入れを決議したことに対し、党が怒りの声を上げたのは8日も後だった。韓国政府がドナルド・トランプ米大統領(71)との晩餐(ばんさん)会に元慰安婦を招待し、「独島エビ」を振る舞っても目立った反論はしなかった。日本の名誉や信頼を守るのは与党の重要な責務だ。自民党議員はこの現状に胸を張れるだろうか。仕掛けられる「歴史戦」を戦う気」はあるのか。

 「米国をはじめ次から次と慰安婦像設置の動きがあるが、未然に防ぐことも大事だ。広報活動を強化し、事実でないことは正していく」

 自民党の中曽根弘文元外相(72)は11月30日、自身が委員長を務める「日本の名誉と信頼を回復するための特命委員会」の会合でこう強調した。出席議員からもサンフランシスコ市の慰安婦像と碑文に関し「あらゆる場面で反論していくべきだ」との意見が相次ぎ、議員間交流などを通じて対外的な働きかけを活発に行う方針などが確認された。

 しかし、サンフランシスコ市が慰安婦像と碑文の受け入れ決議案を全会一致で採択したのは11月14日で、同市長がその決議案に署名をしたのは22日だった。特命委が会合を開くまで、署名から起算しても8日間も要したことになる。

 特命委幹部は「衆院選の影響もあり、なかなか開催できなかった」と言い訳にならない釈明をするが、危機意識の欠如は明らかだ。しかも、会合ではサンフランシスコ市への抗議や日本政府への提言を作成するかどうかさえ決めることができなかった。

 会合では、大阪市の吉村洋文市長(42)がサンフランシスコ市との姉妹都市解消の手続きに入ることも話題になった。「国として強力なサポートをするべきだ」との声が上がる一方、一部からは国が介入することに「歴史修正主義と捉えられかねない」との消極的な意見も出た。こうした発言をした議員には、歴史修正主義にさらされているのは日本だという問題意識も危機感もないようだ。

 自民党のベテラン職員は「昔は国外にも人脈を広げて情報収集し、問題を事前に察知して押さえ込むことができるような議員が何人もいたが、今はほとんど見られない」と嘆く。

 自民党の対応の甘さが露呈したのはこの件だけではない。さかのぼること11月7日、韓国政府はトランプ氏を招いた大統領府での晩餐会に元慰安婦を招待し、抱擁させる演出を繰り出した。さらに、韓国が不法占拠する竹島(島根県隠岐の島町)の韓国側呼称「独島」の名前のついたエビ料理まで提供した。

 直前に日本側の抗議を知った米側の指摘を受けて韓国政府はメニューから「独島」の名を外した。とはいえ、外交儀礼に反する行為だったことに違いはない。緊迫する北朝鮮情勢に対処するため日米韓の緊密な連携が不可欠な状況にも関わらず、トランプ氏の訪韓を利用し、自国の主張を国際社会に露骨にアピールしたのだ。

 前述の通り、「独島エビ」に対し日本政府は外交ルートで即刻抗議したが、自民党から声が上がることはなかった。晩餐会の3日後の10日に開かれた党外交部会は、トランプ氏の韓国を含むアジア歴訪や中国共産党大会の様子について外務省職員から説明を受けただけだったという。

 好むと好まざるとに関わらず、国際的な「歴史戦」は今後も激化する。韓国国会は毎年8月14日を元慰安婦をたたえる法定記念日とする法案を可決した。カナダでは「南京大虐殺記念日」を制定する動きが広がっている。韓国に限らず米国やカナダでは慰安婦像が次々と設置されている。沈黙は日本人にとっては美徳だが、国際社会では立場を危うくするだけだ。左派系の野党ならともかく、日本に対する誤解と悪意を払拭し、名誉と信頼を守るために働かない自民党議員は、いったいどこの国の議員なのだろうか。 (政治部 石鍋圭)

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