獺祭「お願いです。高く買わないで」 人気すぎる日本酒メーカーが呼びかけたワケ

本来なら作り手としてただ美味しいものを提供して喜んで貰うことが至上なんでしょうけど、商品と言うカテゴリ上、人気があり希少価値があれば自然と人は集まってきますし、その状態は転売屋が意気揚々と買占めに走る高騰の温床となってしまうんですよね。チケット転売対策ならば購入者の個人情報の登録と入場に合わせて照らし合わせることでの本人確認…なんて方法もありますが、取引で終わってしまう普通の商品ではそれは難儀。ただこのお酒の件に関しては、製造元より「劣化している可能性がありオススメ出来ません」と広く訴え続けることで少しは緩和できるって気がしますね。高額と劣化品…どちらか一方の悪条件ならばいざ知らず、両方セットでは流石に客足も遠のくというもの。儲けられるからこそ転売が成り立つわけですが、確実性がないものも多く、賭けに近いリスクを抱き自滅する…なんてケースも良く見受けられます。話題沸騰の商品を押さえまくった翌日にメーカーから大量増産が発表されるとか。ともあれ粗悪品かもしれないとリスクを訴えていくのは今後の旭酒造だけではなく、造酒業界の未来に繋がるでしょうね。

人気の日本酒「獺祭」を販売する旭酒造が、「お願いです。高く買わないでください」と呼びかける意見広告をだした。(南麻理江/ハフポスト日本版)

旭酒造の桜井一宏・代表取締役社長の名前で意見広告が掲載されたのは、12月10日の読売新聞・全国版の朝刊。広告には「獺祭」のメーカー希望小売価格と、全国各地の正規販売店がずらりと並んだ。

背景には、ブランド銘柄への人気集中がある。毎日新聞によると、インターネットなどを通じて、無免許で不正転売しているケースが増加。国税当局も対応を強化しているという。

「プレミアム価格」と称して、メーカーが提示している希望小売価格の数倍の値段で、取引されることもしばしばだ。

担当者「獺祭はお客さんの幸せのためにある」

旭酒造の担当者は、意見広告を出した理由について、ハフポスト日本版に以下のように語った。

「私たちのお酒はお客様の幸せのためにあります。でも、その思いとは裏腹に、大手スーパーなどでも『プレミアム価格』などと称して、商品が高い価格で売られている現状があります」

「お客様の中には、ご自身が払っている金額が、私たちの提示している価格と大きく乖離していることをご存知ない方もたくさんいます。その状況を突破したいという思いで新聞広告を出しました」

新聞広告の約半分の面積を使って正規販売店を載せたのは、正当な価格で買ってほしいと訴えたかっただけではない。転売の過程で、商品の質が劣化してしまうことを懸念しているのだという。

「商品が不透明な流通網でやりとりされると、保存状態も悪く、品質が落ちている可能性も高いです。値段は高くし商品は劣化している、という状態は、私たちの望んでいるお客さまの幸せではありません」

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