「甘酒」の売上が爆増中 一体、何が起きているのか?

本来甘酒の季節は寒い冬です。しかし最近ではダイエットや美肌効果が注目され、一年中甘酒が売れるようになりました。というよりも最近までは冬にならないと甘酒なんて店頭で見かけることがなかったのですが、購入する人が増えることにより、常に商品を取り扱う店舗が増えました。私も毎朝甘酒を飲むようになってからどれくらいたったでしょうか。これと言って何か効果が出たわけではないのですが、あの優しい甘さが癖になって今ではやめられない習慣化した朝ごはんです。本当はこれにプラスでおかずも付けていいそうですが、太りやすい私は甘酒のみで朝食を置き換えています。

1月20日は「甘酒の日」。1月20日は「大寒」で甘酒の消費量が多かったことから飲料メーカーが制定したのだと言われている。実はその甘酒に注目する女性が増えているという。

神田明神鳥居の横にある1846年創業の老舗「天野屋」では糀を使った自家製の製品がずらりと並ぶ。その中でも一番人気商品は「明神甘酒」だ。

この甘酒は店の地下6メートルにある天然の室(むろ)でコメと糀だけを使って5日間かけて作られ、天然素材の優しい甘さに仕上がっている。天野屋の天野史子さんは「最近だいぶ売れ行きが伸びています。しかも若い人たちがたくさん来店します。発酵食品で糀が体にいいとテレビなどでやっていたようなので来てもらっていると思う」と語る。

確かにお店の前では甘酒を飲んでいる女性の姿が多く見られる。20代の女性は「ほぼ毎日飲みます。美容にいいと聞いたので、ホッとしたい時などに飲んでいます」と語る。また、別の女性は「『飲む点滴』と聞いた」と教えてくれた。

一体甘酒業界に何が起きているのか。森永製菓マーケティング本部の猪瀬剛宏さんは「去年の業界全体の売上は2010年に比べて約4倍。2015年とくらべても約1.6倍になっていて、市場は大きく拡大しています」とコメント。2010年が33億円程度だったが、2016年には130億円を超える規模にまで成長している。

そのきっかけとなったのは「2011年の東日本大震災。あまり電力を使わずに暑い夏を乗り切ろうという風潮があった時に、甘酒は夏バテ防止のために江戸時代に飲まれていたと紹介されて、そこから注目を浴びて急に市場が大きくなっています」と意外な理由を語る。

甘酒の種類には大きく分けて2種類あり、米麹から作られた甘酒と酒粕から作られた甘酒だ。酒粕から作られる甘酒には砂糖を加えて甘さを出しているものもある。

甘酒が健康にいいと言われる理由として、その成分が挙げられる。甘酒の成分であるビタミン、ブドウ糖、必須アミノ酸など人間にとって不可欠な物質が含まれていることに加え、水分、塩分、糖分もバランス良く含まれており、体に吸収されやすい。こうした成分が「飲む点滴」と言われるゆえんだ。東京工科大学の研究では甘酒を1カ月間継続して飲むことで、目の下のクマや髪のツヤなどに改善が見られたという。

「甘酒の日」に限らず、日常的に飲んでみるのもいいかもしれない。

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