<似顔絵>捜査に存在感…作成枚数、10年で1.4倍

よく思うのですが、私は他人の顔を覚えるのが苦手で、何度も会話したことがあるのならまだしも、通りがかっただけ、一瞬見ただけで顔を思い出すなんてことはほぼありません。ただ目撃証言で似顔絵を作成する人は、こういった一瞬の記憶を頼りに描いていくのです。そしてまたこの似顔絵が結構似ていたりするので本当にスゴイと思います。顔の印象を覚えている目撃者もさることながら、聞いただけの言葉を頼りに形にしていく似顔絵捜査官はさすがですね。似顔絵を頼りに犯人逮捕につがなる件数も少なくないでしょう。

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◇身元割り出しに効果的

防犯カメラの映像やDNA型鑑定などを使った科学捜査全盛の時代に、似顔絵を活用したアナログな捜査が存在感を増している。全国の都道府県警が昨年作成した似顔絵枚数は2006年からの10年間で約1.4倍に増加。顔の特徴を表現しやすい似顔絵ならではの利点が、容疑者や遺体の身元の割り出しに効果的とされている。

「年齢はどのくらいでしたか」「目はつり目でしたか」。13日に福岡県警本部であった捜査用似顔絵講習会。集まった捜査員ら20人が2人1組に分かれると、1人が課題として渡された写真の人物を1分間で記憶。もう1人が特徴を聞き出しながら30分以内に似顔絵を作成していった。

県警はこうした講習会を今年は6回開催。一定の技能と経験を持つ捜査員を「似顔絵捜査官」に指定し、その人数は2004年6月の37人から今年6月に201人まで増えた。県警鑑識課で似顔絵捜査官を務める土居義靖巡査部長(46)は「似顔絵は人の特徴が出やすい。先入観を持たず、目撃者の情報を基にいかに特徴を引き出すかが大切だ」と話す。

同様の講習会は他の都道府県警でも取り入れられ、似顔絵の作成枚数は全国的に増加。警察庁によると、年によって減少はあるものの06年の1万2915枚から15年に1万7927枚になった。年平均では750件ほどの事件で容疑者を特定する端緒になっている。

近年、容疑者を特定する上で欠かせない証拠が防犯カメラの映像やDNA型鑑定だが、福岡県警幹部は「似顔絵は容疑者にたどり着くための重要なツールだ」と語る。3月には県警粕屋署管内で発生した強制わいせつ事件で、被害者の女性の証言を基にした似顔絵を作成。捜査員が似た男を見つけて職務質問したことで検挙につながった。似顔絵を基に防犯カメラに映った人物から容疑者を捜すこともあるという。

似顔絵は容疑者の割り出しだけでなく、警察に届け出があった身元不明遺体に関する情報収集にも使われている。写真の代わりに似顔絵をホームページ(HP)などで公開する警察もあり、多数の死者が出た東日本大震災の被災地では、宮城、岩手の両県警がHPで身元不明遺体の顔を似顔絵にして公開。このうち宮城県警では12年6月以降100人の似顔絵を作成し、寄せられた情報を基に24人の身元が特定された。

宮城県警震災身元不明・行方不明者捜査班長の金野芳弘警部は「似顔絵は遺族の方にも受け入れられやすく、生前の様子を復元することもできる。今後も似顔絵で繰り返し情報提供を求めていきたい」と話している。【宗岡敬介】

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