「全滅。頭の中はからっぽ」 糸魚川大火、住民立ち入り

長い消火活動の末、やっと完全に沈下が終わった大火災の跡。我が家へ帰ってきたじゅみんが見たものは、何の跡かけらもない真っ黒に萌え焦げたがれきの山。冷たい現実を突き付けられたようで、言葉も出ない住民たち。地震雷火事親父と怖い順番に表す言葉がありますが、今回限りはこの大火災、地震や雷にも引けを取らない最悪の事故となりました。思い出になるようなものが一つも残っていないという事は、その人の心の中だけにそっとしまっておくという事ですが、やはり目で見て触れるものを恋しいと思ってしまうのが人間です。

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新潟県糸魚川市の大規模火災で避難勧告が出された地域の一部に24日午前、住民が一時的に戻った。変わり果てた町を見て、ぼうぜんとする人の姿があった。

午前9時過ぎに自宅を見に行った女性(68)は「全部ない。全滅。頭の中はからっぽです」と肩を落とした。自宅があった場所は、がれきの山になっていた。「片付けなんてできない。周りも焼け野原だった」

同市大町1丁目に自宅がある高校2年の男子生徒(17)は全焼した自宅を見て、「今は何も考えられない」。22日には母親から無料通信アプリ「LINE(ライン)」で「家、全部燃えた」と連絡があった。24日には家には入れず、何も持ち出せなかった。「今年亡くなった大好きな祖父の写真だけでも持ち出したかった」

近くですし店を息子らと切り盛りする女性(76)も、店の前ががれきの山で中に入れなかった。女性は「いくら災害とはいえ悔しい。今まで頑張ってきたものが全部なくなった」。

年の瀬のすし、正月のおせち料理の予約帳が燃えてしまったことを悔やむ。「お客さんに申し訳ない。予約帳だけでも持ち出したかった。再開したいけど、時間がかかってしまいそう」と語った。

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