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航空会社は空港ラウンジでも差別化戦略を取るべき — 内藤 忍

香港経由でシンガポールに到着しました。これから、マレーシア、シンガポール、香港、そしてスリランカと一気に視察をする予定です。

毎回、各国で様々な航空会社を利用するのですが、今回はキャセイパシフィックです。ワンワールド加盟の航空会社をなるべく使うようにしているので、たまたま選んだだけなのですが、羽田空港に1年前に出来たというラウンジ(写真)の素晴らしさに感動しました。

期待していなかったせいもあるのかもしれませんが、シックでセンスの良い内装で、食事も充実。ワンタン麺、和定食などの食事はオーダーを受けてから調理して、出来上がるとポケベルのようなアラームで席まで知らせてくれます。ドリンクはカウンターにバーテンダーの人がいて、こちらもセルフではなくフルサービスで。チーズやハムといったおつまみの味も良く、ちょっとした高級レストランに来た気分になれました。

残念ながら、羽田から香港、そしてシンガポールまで搭乗したフライトは、機内のサービスも丁寧ではあったものの、素晴らしいとは言えないものでした。機体が古く(羽田-香港は747ジャンボでした)、インフラに限界があるから仕方無いのかもしれません。でも、羽田のラウンジの印象が強烈で、あまり気にならないから不思議です。

日本の航空会社の方が、機内の食事やサービスは明らかに優れています。また、機体も新しく、設備も清潔で気持ち良く利用できます。しかし、羽田にあるラウンジは、今回利用したものに比べると、かなり見劣りします。

飛行機を使った旅行にとって、ラウンジというのは「おまけ」のようなもので、飽くまで安全で快適なフライトを提供するのが第一の目的なのはわかります。しかし、搭乗前に時間を過ごす場所として、コストの割に評価をあげることがしやすいのがラウンジではないかと思います。

羽田のキャセイのラウンジのオペレーションはホテルオークラが委託されているようです。ノウハウを持たず、ホテルビジネスから撤退した航空会社は、ラウンジの運営も自前にこだわらず、専門スキルを持ったホテルチェーンに任せた方が、費用対効果の大きな「差別化戦略」になると思いました。

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編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2015年11月23日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログ(http://www.shinoby.net/)をご覧ください。


まかな、あねら、おはな…芸能人“ハワイ語”で命名ブームの謎〈週刊朝日〉

ハワイ語での「命名」が流行しているらしい。

タレントの木下優樹菜が11月初旬に女児を出産後、インターネット上で「茉叶菜(まかな)」と名づけたことを発表した。

「ハワイ語で『大切な贈り物』という意味。ハワイで知り合った友達から偶然ヒントをもらって……画数、総画を出して、やっとこれに決まったの」

元ダンサーで、浜崎あゆみの“元カレ”としても知られる内山麿我(まろか)は10月、第1子となる女児をハワイ語で「天使」を意味する「愛音來(あねら)」と命名。タレントのはしのえみも10月に出産した女児に、ハワイ語で「家族」や「心の絆」という意味を持つ「おはな」と名づけた。

ハワイ語は言語学上はポリネシア語派に属す。8世紀以降、タヒチなどから移住したポリネシア人によってハワイ全域で話されるようになった。1898年に米国に併合されて学校教育での使用を禁じられ、廃れてしまった。そうした歴史を持つ言葉がなぜ今、日本の子どもの名前に?

リクルートマーケティングパートナーズによると、2010年以降、ハワイで挙式するブームが顕著になった。現在、海外挙式の場所としてハワイを選ぶカップルは67%にのぼり、「圧倒的人気」という。

「ハワイは遊べるスポットが豊富で、参列者が結婚式以外の時間も楽しめる。日本語が通じやすく、安全なイメージも人気が高い理由では」(同社)

挙式ブームが命名ブームにつながった可能性はある。そう指摘するのは、ある育児雑誌の編集長だ。

「昔から『ハワイ=楽園』というリゾート的なイメージは強かったですが、人生における幸せの絶頂と言える挙式場所として定着したことで、『幸せの象徴』という印象が強まった。子の幸せを願う思いから、ハワイ語での名づけは今後も増えるかもしれません」

『キラキラネームの大研究』(新潮新書)の著者、伊東ひとみさんは別の視点から分析する。

「ハワイ語には日本語の響きに共通する面があり、あからさまに外国語を使った感じがしないから、抵抗なく採り入れやすいのでは」

名づけの文化史に詳しい京都文教大学の小林康正教授の見方はこうだ。

「個性的な名前をつけたいという潮流の中で、今や欧米由来の名前は珍しくなくなってきた。流行に乗っかるのでなく、むしろ『ずらしたい』という思いから、身近な外国でもあるハワイ語に着目したのでは」

ハワイが「幸せの象徴」であり続けますように。

※週刊朝日  2015年12月4日号


史上最高10億円年末ジャンボをもたらす「招き猫」売り場

ついに「史上最高」の年末ジャンボ宝くじの発売がスタートした。当せん金額は1等・前後賞合わせてなんと10億円! 売り場には連日長蛇の列ができている。

 どうにか高額当せんを目指したい──そんな期待に応えるべく各売り場では幸運グッズを配ったり、縁起物を置いたり、開運祈願に神社にお参りしたりとさまざまな願掛けを行っている。

「なかでも今年とくに注目されているのは“猫”“犬”売り場です。動物は生命エネルギーにあふれていますが、その中でも猫と犬は人間と共に歩んできた長い歴史がありますから、エネルギーが開運パワーにつながりやすいといえます。昨年の年末ジャンボで7億円の当せん金額を出したのも“猫売り場”ですからね」(風水師・高村実久さん)

 昨年の年末ジャンボ宝くじで1等・前後賞合わせて7億円、3等100万円を7本出した東京都江戸川区の京葉交差点宝くじセンター。この幸運を招いたのは売り場の看板“猫”、全身がふんわり真っ白のマコ(メス・5才)だ。

「うちにマコが来たのは5年前。生まれたばかりの赤ちゃん猫をお客さんから譲ってもらったんです。そうしたらその年の年末ジャンボで1等・前後賞合わせて3億円がいきなり当せん。その後、ドリームジャンボでも1等が2本も出ました。マコが高額当せんを運んできたと話題になったんです」

 そう話すのは同売り場責任者の吉田俊秋さん。その隣にマコがおとなしく座っている。

「この売り場は戦後間もない昭和20年にたばこ屋としてスタートしました。宝くじの販売はもう30年以上になります。これまでの当せん金額は、56億円を超えますが、マコが来てからの運気アップには驚かされますね」(前出・吉田さん)

 今年に入ってからも、グリーンジャンボ3等やドリームジャンボ3等など、100万円の当せんを11本も出している。

「最近はマコに触ろうとする列が売り場の列より長くなることもあるんですよ。マコはお客さんに触られてもニコニコしていて、営業向きの猫なんです(笑い)。みなさん喉や額とか肉球を触って癒されてますね」(前出・吉田さん)

遠方からマコの好きなマタタビや食べ物をもって売り場にやってくる人もいるという。

 そんなマコにライバル宣言するのは1才年下の看板娘、茨城県水戸市・糸久たばこ店のハチ(メス・4才)。額に、まるで八の字眉のような模様があり、「末広がりで縁起がいい」と評判だ。

「ハチがやってきたきっかけは、2011年の東日本大震災。水戸も大きな被害を受けて、町全体に活気がなかったんです。たまたま私の知り合いがハチをもらって、“この額の八を見て、町のみんなにちょっとでも和んでもらえたらいいよね”って話になって」(同売り場店長の長谷川香さん)

 ハチはすぐに八の字眉の力を発揮。元気と一緒に金運も運んできた。

「ハチが来た年のサマージャンボで、早速500万円が当たったんです。その後も、グリーンジャンボの3等100万円や、ロト7で約1100万円などが立て続けに当せんしました。それからは、購入した宝くじでハチの額をさすったり、ハチを拝んでから窓口に並ぶ人が増えました」(前出・長谷川さん)

 ハチのパワーは金運だけにとどまらない。宝くじの当せんはもちろん、受験に合格したり、就職や結婚が決まったり、数多くの幸運を呼んでいる。

「いちばん驚いたのは、病気が治ったという話。余命宣告されていたある年配女性がいたんです。でも、ハチの顔を見てから病院に行って検査したら、病気が治ってたというんですよ。その後売り場にお礼に来た彼女は健康そのもの。私たちも一緒になって、よかったよかったと喜びました」(前出・長谷川さん)

※女性セブン2015年12月10日号


頻繁にトルコへ渡航する元オウム「上祐史浩」はISに興味があるのか〈週刊新潮〉

紺碧の空に切り立った海岸線。年300日が晴天という太陽の恵みに浴し、山間部にはオリーブの果樹園が広がる。“トルコのリビエラ”と称される地中海沿岸のリゾート地、アンタルヤ。当地の空港に不釣り合いな男女3人連れが降り立ったのは、10月中旬のことだった。元オウム教団の大幹部、上祐史浩氏(52)らご一行である。だが、イスラム国(IS)とコンタクトを取るとでも疑われたのか、彼らは入管当局に行く手を阻まれた。

***

現在、オウム後継団体の一つ、『ひかりの輪』の代表を務める上祐氏。実は、これが5回目のトルコ訪問だったが、入国拒否されたのは、今回が初めてだ。

「彼が初めてトルコを訪れたのは一昨年10月。以来、昨年2回と、今年も5月に渡航したばかりでした」

と、公安関係者。

「ロシアには未だにオウム時代の信者が多数いるが、上祐代表は混乱を避けるため、ロシアへの入国を自粛しています。そこで隣国のウクライナに渡り、その地にロシア人信者らを呼び寄せ、説法会を行っていた。ところが、2013年2月、はウクライナから入国拒否処分を受けた。そのため、新たに欧州で布教活動を行う拠点として求めた新天地がトルコだったのです」

トルコと言えば、ISの急台頭で、国民の半数が難民化しているシリアと国境を接している。戦闘員としてISへの参加を目指す外国人や取材目的のジャーナリストらがシリアに入る経由地として、トルコを利用してきた経緯がある。今年1月、ISに処刑された後藤健二さんも同じルートでISへのアクセスを図り、悲劇に見舞われたことは未だ記憶に生々しい。

■狙いはロシア人信者獲得!?

「そのためトルコ政府は今年半ば頃から、過激派などとの関係が疑われる要注意人物をリスト化し、約1400人を国外に追放。約700人を入国禁止処分にした。また人質事件の勃発を避けるため、ジャーナリストの入国拒否も連発してきたのです」(外務省関係者)

しかも、この10月10日には、首都アンカラで100人以上の犠牲者を出す自爆テロが発生したばかり。

「その数日後に上祐代表らがのこのことアンタルヤに現れた。かつてテロ組織の幹部だった上祐代表は当然、入国禁止者リストにアップされていたわけです」(同)

アンカラの事件は、当局によって、IS関連組織の犯行と断定された。一方の上祐代表自身もかつては東京の亀戸道場から猛毒の炭疽菌を散布し、無差別テロを謀った疑いが残っている。“東西文明の十字路”トルコで二つの組織は危険な邂逅を果たしたのか。彼の国で彼らは一体何を行っていたのか。

ご本人にご説明願おう。

「ISと接触を図るなんて、あり得ないでしょう。それにトルコには支部はなく、トルコ人に対する勧誘をしている事実もありません。オウム真理教やアレフの信者だったロシア人で、脱会を望んでいる方たちがいる。その脱会支援を行っているのです。以前はウクライナで行っていたが、入国できなくなってしまった。そこでロシア人からすると交通費も安く、来やすいトルコで、同じ活動を行っているだけ。アンタルヤ空港から車で2時間ほどのチャムユヴァという街のホテルで脱会の相談を受けてきました」

しかし、オウム問題に詳しい有田芳生参議院議員は、

「『ひかりの輪』は、主流派のアレフに比べれば、国内勢力も広がらず、食い扶持をどうするかという問題を抱えている。こうした状況の中、かつてロシア支部長として3万人にも上るロシア人信者を指導した上祐氏にすれば、このパイを資金源として求めていくのは当然あり得る。善意だけで脱会支援を行っているとは素直に受け取れません」

元オウム信者をアレフと奪い合ったり、そこから引っ剥(ぺ)がそうとしているのだから、海外での布教活動の一環には違いあるまい。

「ワイド特集 ふとどき者ほどよく眠る」より

※「週刊新潮」2015年11月26雪待月増大日号


「コウノドリ」の産科医が説く!知っておきたいお産のリスク~「喫煙・飲酒」編

産科医・鴻鳥サクラの物語『コウノドリ』。原作漫画もTVドラマも絶好調だ。この主人公のモデルとなった産科医・荻田和秀氏(大阪りんくう総合医療センター泉州広域母子医療センター長)に知っておきたいお産のリスクについて聞いた。今回は、「お酒とタバコのリスク」についてーー

『コウノドリ』の舞台は「周産期医療」の現場。鴻鳥先生と荻田先生が勤める周産期母子医療センターは、通常受診している妊婦さんだけでなく、生まれてくる子どもや母体に危険がある場合の妊婦さんを受け入れる場所でもある。

お産は病気ではないが、命の危険とは常に隣り合わせ。ただその危険を防ぐことはできる。その一つが、「禁酒禁煙」だ。

妊娠は人生最大の禁煙チャンス

タバコは百害あって一利なし。妊婦さんには今すぐやめさせてください。タバコに関しては、まず最初にたっぷりと脅しておきます。喫煙のリスクは、

●流産率が2倍になる
●早産率が1・5倍になる
●常位胎盤早期剥離(赤ちゃんより先に胎盤が剥がれて危険な状態になる)のリスクが2~3倍になる(最悪の場合胎児死亡に、あるいは大量出血で母体死亡に)
●出生時の赤ちゃんが低体重に
●赤ちゃんの精神発達への悪影響

など、かなり深刻です。

タバコのパッケージにもこんな表示があります。「疫学的な推計によると、たばこを吸う妊婦は、吸わない妊婦に比べ、低出生体重の危険性が約2倍、早産の危険性が約3倍高くなります」。誰が見ても健康にいいことは一つもありません。

ただし、一つ言っておきたいのが、妊娠を機に禁煙に成功する人が非常に多いことです。日本のデータですが、妊婦さんが喫煙している場合、8割以上が妊娠を機に禁煙したいと思っているそうです。そして、喫煙していた女性の7割が妊娠を機に禁煙に成功しています。

つまり、妊娠は人生最大の禁煙のチャンスなのです。それまで何をしてもやめられなかった人が、妊娠をきっかけにタバコと縁を切ることができるわけですから。
ダンナのデータは残念ながらありませんが、同じようにチャンスなのだと思います。副流煙が体に悪いことは社会的にも周知の事実ですし、何よりも赤ちゃんのために。そして嫁ハンと一緒に禁煙できれば、もうけもんです。

僕がダンナさんに言うのは、「子供できたんだから思い切ってやめちゃえ」という提案です。「今、タバコも高くなっています。そのお金をダンナさんはへそくりに回してください。それで子供の誕生日にプレゼント買うて、ここぞオヤジの出番とばかりに、エエ顔してやってください」と。

(四宮春樹先生がほとんど笑わず、患者に厳しい理由も「タバコ」にあった。)

禁酒すべきこれだけの理由

 妊娠中は何かと制限されることが多く、嫁ハンもストレスがたまりがちです。嗜好品を我慢するのはなかなかにツラいでしょう。ここはひとつ、正しい情報を知っておきたいところです。

まず、「コーヒー」。紅茶や緑茶も同じですが、何がいけないかというと、カフェインです。とりすぎると、母体が貧血ぎみになる、あるいは胎盤への影響や出産時の低体重などのリスクがあると言われています。ただし、一日1~2杯程度であれば、こうした影響はなく、問題ないという報告もあります。

もちろん飲みすぎはよろしくないのですが、コーヒーや紅茶を飲むと副交感神経が優位になり、リラックス効果とストレス軽減効果があるそうです。一日1~2杯であれば、ゆったりと楽しんでいいんじゃないかと思います。

最近はカフェインレスのコーヒーや紅茶も出ていますし、妊婦さんにはストレス対策としてうまく付き合ってください、とお話ししています。

もう一つ、嗜好品としては「お酒」です。お酒はできればやめていただきたい。ちょっとくらいはリラックスにいいのでは?と思うかもしれませんが、僕はおすすめしません。

まず、お酒を飲むと血圧が下がります。妊婦さんはもともと血圧が下がりやすくなっていますから、少量の飲酒でも酔いやすく、気分も悪くなります。動悸も激しくなり、ドキドキすることもあります。リラックスどころか、逆にストレスになってしまうのです。

さらに、妊娠中の飲酒は、赤ちゃんに精神発達遅滞が出る確率を高くします。あくまで飲みすぎた場合の話ではありますが、生まれた後にも影響を及ぼすと言われているのです。

そして、何がいちばん怖いかというと、「転倒」なのです。ただでさえひっくり返りやすい体になっている妊婦さんが、酔って転倒し、流産や早産となるケースもあるのです。ちょっとの飲酒だとしても、妊娠中は何が起こるかわかりません。お酒はできればやめてほしい、というのが産科医の本音です。

つづく。

(『嫁ハンをいたわってやりたい ダンナのための妊娠出産読本』/『コウノドリ』より抜粋)

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『コウノドリ』鈴ノ木ユウ

定価:本体562円(税別)/モーニング(毎週木曜発売/講談社)で好評連載中!!

出産は病気ではない。だから、患者も家族も安全だと思い込んでいる。毎年この産院で行われる2000件の出産で、約300件の出産は命の危険と隣り合わせだ。その小さな命が助かることもあれば、助からない時もある。100%安全などあり得ない。それが出産。年間100万人の命が誕生する現場から、産科医・鴻鳥サクラの物語。

『嫁ハンをいたわってやりたい ダンナのための妊娠出産読本』荻田和秀

定価:801円(税別)/講談社+α文庫

「コウノドリ」の主人公のモデルとなった産科医自らが語り下ろした、ダンナのための妊婦とのつき合い方のバイブル。嫁ハンのことはいたわってやりたいとは思っていても、なかなかできないダンナさんのために、豊富な臨床経験から数多くの赤ちゃんとその両親に接してきた著者が、時に絶妙な関西弁も交えつつ、やさしく、厳しく教えます。


日本もフランスも恋愛は同じ? この冬上陸の「共感できるフランス映画」〈AERA〉

この冬、フランスで注目を浴びる監督たちの作品が次々と日本で公開される。そこに映るのは、恋に悩み、人生に迷う、私たちと何ら変わらない人々の姿だ。

自分の過去の大恋愛を事細かに思い出し、“あの頃”の続きを妄想してしまった。12月公開の映画「あの頃エッフェル塔の下で」。恋愛をするうえでの痛々しさやどうしようもなさが、とてつもないエネルギーとなりスクリーンから溢れる。主人公のポールはエステルと恋に落ち、「別れる、別れない」を繰り返し、お互い浮気を繰り返してもなお離れられずにいる。

監督は、フランス恋愛映画の金字塔とも言われる「そして僕は恋をする」で知られる、アルノー・デプレシャン。

「恋人との別れを振り返るとき、『自分にとっても相手にとっても、別れて良かった』と言う人がいますが、それが理解できなかったんです。恋愛は、『機械』や『経済』みたいに、うまく回るのか。うまく回ることが良いことなのか。そんなことを描きたいと思いました」

「若い人にも通じる言葉でないと意味がない」と、台詞(せりふ)回しには徹底的にこだわった。消化不良の恋愛を経験したことのある、誰の胸にも突き刺さる。

この秋から冬にかけて、フランスで注目を集める監督や俳優たちの映画が相次いで公開される。「カミーユ、恋はふたたび」(公開中)の監督・主演は実力派と名高いノエミ・ルヴォウスキー。こちらもテーマは「過去」と「恋愛」。過去に戻れたら、将来うまくいかなくなると分かっている相手との未来をどう紡ぐべきなのか。そんな本質的な問いを、ポップで軽やかに描く。

派手さはないし、必ずしも海外ウケを狙っているわけではないけれど、観る者の過去や現在に寄り添い、そっと背中を押してくれる。そんな作品が多い。

フランス映画のフランス国外でのプロモーション活動を行うユニフランス・フィルムズ東京支局長の手束紀子さんによると、今年の日本でのフランス映画公開本数は55本(合作含む)。2012年以降、毎年平均50本が公開されているため、特に今年の公開本数が多いというわけではない。だが、こんな傾向が見られるという。

「フランスでは新世代の作り手が台頭し、比較的若い監督の、低予算で必ずしもスターが出てこない作品が一般にも評価されている。そして、そうした作品を日本の配給会社が買ってくれている。住む国が違っても、共感できるような作品なんです」

※AERA 2015年11月30日号より抜粋


日本で「ケバブ屋台」が急増している理由

最近、夏フェスや路上でケバブ屋台を目にすることが多くなった。マクドナルドや吉野家、中華料理店はなじみのある風景だが、とりわけ秋葉原や六本木、名古屋の大須といった地域でケバブ店が急増している。その背景にあるものとは?

◆「フランチャイズ」進むケバブ屋台の今

ひとくちに「ケバブ」と言っても、串焼きにしたものなど種類はさまざまだ。トルコ料理であるケバブの日本での主流は、大きな牛肉や鶏肉の塊を回転させながら焼き、その肉をナイフで薄くそぎ落としてパンにはさむ「ドネルケバブ」と呼ばれるもの。生地や肉・野菜などの食材、ソースよって店の個性が出る。

ピタパンと呼ばれる円形のパンにはさんで食べるスタイルは手頃で、日本の音楽フェスや路上の屋台などで重宝され人気も高い。肉と野菜が豊富なことから栄養バランスも優れている料理とされ、今やケバブの人気は鹿児島などの地方都市にも広がりつつあるようだ。

さらに日本でのケバブ人気にあやかって、昨年からは日本一のケバブ屋台を決める「ケバブグランプリ(通称:KEBA-1)」が開催されるほどに。今回で2回目となる「ケバブグランプリ」は、昨年の13店舗を上回る有名ケバブ店が参加する予定で、11月に東京の大久保公園でトルコの祭典と同時開催される。

日本でのケバブ店急増の背景は?「トルコからの移住者が増えているから、というわけではありません」と運営スタッフは話し、理由についてこう続ける。

「ケバブは秋葉原や名古屋では専門店が多く、今ではファストフード感覚で若者に人気です。ケバブ屋台が急増している背景には『フランチャイズ』によるチェーン展開が進んでいることが大きいですね。決してトルコ出身の店員が大半を占めるわけではなく、インドなど様々な国の人がケバブ出店に挑戦しています。国内で成功した店のノウハウが受け継がれ、店舗が急増しているのです」(同)

◆「フランチャイズ」の成功で出店が容易に

名古屋を中心に展開する「メガケバブ」では、フランチャイズ契約をすれば、店舗の設計から調理器具の調達、そして材料の仕込みまで経営のノウハウや調理方法を研修で教える。また、加盟者(フランチャイジー)の希望に合わせてショップ、スタンド、カバブカー、イベントブースなどの店舗形態も選べるという。

昨年のケバブグランプリで1位となった秋葉原の「スターケバブ」を訪れると、外国人客が毎日のように買いに来るほか、ケバブを知らない年配客も味見をしに買っていくなど徐々に客層は広がりつつあるという。トルコ・デニズリ出身の店員に話を聞くと「休みの日はかなり忙しいかな。いつもは観光客とか、仕事帰りのサラリーマンもいっぱい来てくれるよ」と笑顔で答えてくれた。

夏フェスでもケバブは大人気だ。フジロック、サマソニ、ロッキンといった代表的な夏フェスでは定番となり、今年のサマソニ東京(※開催は千葉県)では5店舗のケバブ屋台が出店した。今年9月に開催された「東京ゲームショウ2015」のフードコートでもケバブは人気があり、2つのケバブ店は昼前から行列ができるほどだったという。また、昨今のケバブ流行の波は日本だけにとどまらず、イタリアのフィレンツェなど海外でもケバブ店が増えているようだ。

日本全国にあるコンビニやファミレス、ミスタードーナツなど多くのチェーン店は「フランチャイズ」の成功で世間に浸透していった。日本の文化のひとつとしてケバブ屋台の風景が当たり前になる日は、そう遠くないのかもしれない。


夫婦の寝室事情、半数以上が「半年以上していない」

11月22日は「二人の時間を大切にする日」という意味で定義付けされた『いい夫婦の日』だった。結婚している世の夫婦は相手に対し、どのような想いや理想を感じているのだろうか。美容外科の『東京イセアクリニック』が、20~50代の伴侶(既婚者・事実婚含む)を持つ男女に対し、夫婦関係に関するアンケート調査を実施したところ、女性よりも男性の方が結婚生活に満足している割合が高いことが明らかになった。また、夫は「性格&外見」を重視し、妻は「安定」を望んでいるという実情が浮き彫りとなった。

◆家庭は円満?男性の約8割が「夫婦円満」と回答するも女性は半数にとどまる

調査の結果、女性よりも男性の方が、結婚生活に満足している割合が高いことが判明。女性の3割以上が「どちらとも言えない」と回答しており、男性の回答の2倍となっている。また、男性の半数、そして、女性4割が「結婚前後で、相手の外見が悪い意味で変わった」と回答。6割以上の夫婦が「結婚当初から、ずっと寝室は一緒(同じ)」と回答(62.5%)しており、結婚年数が伸びるにつれ、徐々に寝室は別々になることが明らかになった。

◆パートナーとのセックス頻度、全体の半数以上が「半年以上していない」と回答。3年こえたら「ご無沙汰夫婦」?

パートナーとのセックス頻度について聞くと、「半年以上していない」と答えた人の割合は、既婚歴3年目~5年目、5年目~9年目、10年以上がそれぞれ65%を越える結果となった。また、全体の半数以上が「現在、セックスレスだと感じている」と回答(51.4%)。特に、既婚歴【3年目~5年目】以降から、「セックスレスと感じる」男女が急増することがわかった。

さらに、セックスレスと感じ始めた時期について聞いたところ、最も多いのが「1年~3年ほど経ってから」で35.3%。セックスレスの原因について聞くと、最も多かった回答が「愛情はあるが、相手に魅力を感じない」(33.3%)だった。ちなみに、男性の回答の1位は「愛情はあるが妻に魅力を感じない」(40.7%)、女性の回答の1位は「忙しい、疲れている」(33.3%)となっている。最後に、セックスレスの原因について聞くと、約7割が「双方に原因があると思う」と回答した。

◆調査概要
◎調査主体:美容外科『東京イセアクリニック』
◎対象期間:2015年11月5日(木)~16日(月)12日間(インターネット調査)
◎調査人数:20~50代の既婚者・事実婚の日本人男女/有効回答数 計73名(女性37:男性36名)
≪内訳≫
結婚したばかり~半年(6.9%)
半年~1年(1.4%)
1年~2年 (9.7%)
3年~5年(22.2%)
5年~9年(20.8%)
10年以上(25.0%)
籍は入れていないが事実婚(13.9%)

@DIME編集部


「ネットカフェ難民」の貧しすぎる食生活に密着

人生の楽しみの一つである食事だが、貧困に陥る人にはそうもいかない。生活苦のなかで食事は「ただの作業」となり、さらなる貧困を呼ぶ。そんな悪循環にハマる人々の食生活とはいかに!? ここでは、ひとつのケースを紹介しよう。

日雇い労働者の手嶋達哉さん(仮名・26才)は、いわゆるネットカフェ難民だ。夢を追い求めて6年前に上京するも、ギャンブルに溺れて収入は安定せず。短期派遣を繰り返し、気づけばネットカフェを常宿にして早くも3年目になる。

「深夜のネカフェってオッサンの加齢臭や足の臭いがヤバいんです。仕事で疲れているのに昼間の現場と同じ臭いがして地獄でした……。けど、今は慣れちゃったし、異臭の中でも普通にメシが食えますね」

派遣先で食べる昼食はコンビニなどでの買い食いが中心だが、夜はもっぱらネットカフェのフードメニュー。店舗によってフードのメニューは違うが「『この店のメシはうまい』『ここは量が少ない』とかわかってきた」という。

「ネカフェのフードメニューは基本的に安っぽい味なんですけど、それも食べ続けると“クセ”になるんです。もう、ちょっとした中毒ですよね。あの濃い味が美味く感じ始めて無性に食いたくなる。最近は他のネカフェ住人をマネて、毎朝、魔法瓶に店のホットコーヒーを入れて持ち出しています」

ただ、不安な点もあるとか。

「ネカフェの住人たちはみんなブクブクと太っているので、健康面が不安です。体が資本の自分は病気で働けなくなるとネカフェにすら住めなくなってしまう。食事のバランスには気をつけて、なるべく野菜を食べるようにしています。最近は納豆やヨーグルトドリンク、トクホ飲料も飲んでいますよ」

むやみに高いドリンクを買う以前に、家を借りるほうが先決だと思うのだが……。

11/24発売の週刊SPA!に掲載されている特集『【年収250万円以下】低所得者の[給料明細と食卓]大公開』では、上記のような低所得者たちによる驚きの食生活に密着。自炊派、外食派などタイプ別に分け、乱れた食生活が彼らに何をもたらしているのか徹底取材している。また、それぞれの給与明細もあわせて大公開。ぜひ、彼らの食卓と自分の食生活を比べてみてほしい。もしあなたの食生活が貧しくなり始めていたら、それは下流の始まりなのかもしれない。 <取材・文・撮影/週刊SPA!編集部>


「2時間1000円飲み放題」の怪しい店…いくらボッタくられるか確かめてみた

「激安飲み放題いかがです?」という客引きに案内された居酒屋の会計で法外なサービス料を上乗せられる「プチぼったくり」。昨年末にツイッターで「風物語」が話題になり、9月には大規模な摘発もあったと聞くが、実際どうなのか。調査すべく新宿に向かった。

夜20時過ぎ、歌舞伎町に向かう大通りを歩いていると、10人ほどキャッチの集団を確認。早速、「飲み屋ですか? ウチは『ぐるなび』と提携していますよ」「普段は飲み放題2時間2600円ですけど、今日だけ1000円でOK」と嘘くさい客引き文句が。警戒しつつ承諾すると、店まで案内されるかと思いきや、なぜかキャッチが地図を渡してきた。そして「持ち場を離れられないんでここに行ってください。あと予約代が一人1000円です。お金はお店で返金するんで」と、前金を要求される。元キャッチの男性が事情を明かす。

「最近のキャッチは何かと理由をつけて、お金を先払いさせるんです。そうすると、途中でお客が怪しいと気づいても店に行かざるをえない。万が一、客が戻って来ても持ち場にはもういないので、カネも返さない。もちろん普通に店に来たらぼったくるだけ(笑)」

行っても行かなくても、取りっぱぐれ無しの狡猾なシステムである。そして向かったのは、プチぼったくり店と悪評の高い居酒屋「T」。通されたのは、カーテンで仕切られた狭い部屋。早速、注文をしようとすると「飲み放題はプラス1000円でビールもできますが」と一言。結局、1000円だけでは甘いカクテルが注文できるだけだった……。しかも「一人必ず3品注文してください」とも。結局、二人で6品(どれも高い割においしくない)注文させられ、1万4000円(サービス代込み)。

「ネットに悪評が広がっても表の看板だけ替えて、また営業する。損しても数千円なら、みんな払っちゃうんです」(前出の男性)

上記のような悪徳飲食店に騙されないように、11/24発売の週刊SPA!に掲載されている特集『最強[無制限サービス]はこれだ!』では、安心して飲める「最強の飲み放題」情報をたっぷり紹介。シャンパン、日本酒、クラフトビールなど、変わり種飲み放題情報も網羅している。また、「プロが選んだ最強のホテルバイキング」「激安食べ放題」だけでなく、「定額無制限動画配信サービス」「定額無制限音楽配信サービス」など昨今流行の「無制限サービス」のベスト1をプロたちが選定。

我々の生活を充実させる多ジャンルの「無制限サービス」の真髄を大公開しているのでぜひご一読あれ。 <取材・文・撮影/週刊SPA!編集部>